第2回:観察道具 <双眼鏡と望遠鏡>

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 双眼鏡や望遠鏡は、初めからそろえなくても大丈夫です。あればもちろん便利ですが、高価な物なので自分に適した物をよく検討した方が良いでしょう。 倍率が高くて、明るいレンズだと値段が高くなり、その物の重量も重くなるのが普通です。倍率が高い物は、その分視野も狭くなるので、初心者の人は慣れるまで少し時間がかかるかもしれないということがあります。 何かのついでに気軽にちょこっと観察するとか、じっくり腰を落ち着けて観察することが多いなど、自分の観察スタイルにもよるし、いわば一生物ですから、よく考えて決めてください。
 何を始めるにも、まず、道具や支度から…という人もいて、それはそれで一つのやり方だし、「元がかかっているのだから、ある程度は続けなければならない」と、自分で自分にプレッシャーをかける人もいるようです。でも、始めたばかりの方は、手ぶらで観察会に参加なさっても全く心配はありません。双眼鏡がなくても鳥の声を聞くことができますし、アップで見ることだけがバードウオッチングではありません。私は常々、鳥のいる環境もふくめて見てほしいと考えていて、そのためにはむしろ、双眼鏡や望遠鏡はない方がいい場合もあると思っています。 観察会に参加するときに、双眼鏡がないからと躊躇したりしないで、どうぞ手ぶらで参加してみてください。全国各地の野鳥を中心としたいろいろな観察会などでは、たいていのリーダーの方が望遠鏡を持っていて、参加者に順番にのぞかせてくれるはずです。中には親切な参加者も多くいて、自分が見た後で「どうぞ、どうぞ」とのぞいて見るように勧めてくれる人もいます。そんなときには遠慮しないで、サッと見せてもらいましょう。遠慮している間に鳥が飛んでしまうということもよくありますから、どんどん見せてもらった方がいいです。そして、そんな中から自分に合う道具を見つけていったら良いと思います。
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■観察道具 ー双眼鏡ー
 双眼鏡を購入するときに一番大事なことは、持ったときに自分の手にフィットするかどうかです。重さと大きさを、実際に手にして確かめてください。
倍率は8〜10倍ぐらいで、明るさ(対物レンズの大きさ)は30〜40くらいの物をお勧めします。
 双眼鏡をよく見ると、小さな字で必ず記されている数字があります。たとえば “8×32 7.5°”とあるのは、8倍(肉眼で見る100メートル先の物体が、12.5 メートルのところにあるように見える)で、32は双眼鏡の前側のレンズの直径。直径が大きければ大きいほど画面が明るく見えます。最後の7.5°は双眼鏡をのぞいたときの視野の角度です。この角度が広いほど広範囲をのぞく訳ですから、野鳥は見つけやすいでしょう。
 値段は、外国製などには20万円もする高価な物もありますが、国産の物で3万円以上のものが無難だと思います。私も以前、外国製の物を使っていたことがありますが、故障したときに日本では修理できずに本国に送られ、戻ってくるまで半年ほどもかかったことがあって、こりごりしました。
 ちなみに私は、コーワのBD42-10GR(10×42)という双眼鏡を現在使用しています。この双眼鏡の良いところは色収差がなく、自然の色彩そのものが見えることと、最短距離が2メートル強と短いところです。ピントが合う距離の最短が短いと、手は届かないくらいの高さにいる昆虫類や、木道からすぐ先の湿地に咲いている小さな花などもよく見ることができるのです。以前はルーペがほしいと思うような場合でも、今ではこの双眼鏡一つでOKです。
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■観察道具 ー望遠鏡ー
 野外で観察していると、いくら8倍や10倍の双眼鏡でも物足りない距離のことがあります。そんなときには望遠鏡が威力を発揮します。望遠鏡は20〜60倍ぐらいのものが市販されていますが、一般的には20〜30倍のものが多く使われているようです。
 望遠鏡は手で持って見るというわけにはいきませんから、必ず三脚に取り付けなければなりません。双眼鏡に比べると、車が近くを通った振動や、少し強い風が吹いただけでもブレて見にくくなりますから、できるだけしっかりとした三脚にのせた方が良いでしょう。しかし、自分で持って歩くわけですから両方をあわせた重さも考えて、ますます慎重に選んで購入してください。私はコーワのTSN-884 という望遠鏡を使っていて、20〜60×,ZOOMという接眼レンズを愛用しています。
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