第6回:自然観察初心者の方へ2 <鳥の見方>
■鳥の見方 ー多くの種類を見るー
現在、日本の野鳥リスト(日本鳥学会2000年刊行「日本鳥類目録」第六版)には542種が掲載されています。しかし、はっきりとはわかりませんが、未公認記録の野鳥も多いようで、現在の種類数はおそらく600種類は超えていると思われます。その種類をできれば全部見たいと、そのために努力を惜しまない、という見方をする人は多いようです。
今の私は、特に珍鳥(日本では珍しい鳥)マニアというほどではありませんが、以前はやはり1種類でも多く見たいと思っていました。あちこちへ珍鳥を見に出かけて、1970年代頃の目標は300種類でした。鳥見歴はいつの間にか50年以上になり、あと10種類ほどで今までに私が見た種類数は500種に到達しそうで、自分でも驚いています。
年齢のせいか、以前のようなフットワークの良さもありませんし、近年の情報の早さにはついて行けなくなって、種類数を増やす見方からは離脱しましたが、若いときはそれも結構楽しかったものです。現在、世界には 9,000種くらいが生存すると考えられています。最近は外国へ観察に出かける人も多いようで、いちばん多い人は何種類くらい見たのでしょう。
■鳥の見方 ー1つの種類や仲間をじっくり見るー
多くの種類を追うのではなくて、自分の好きな種類を何年もかけてじっくり観察している人もいます。
ハクチョウやツルなど、その鳥の季節だけ集中して見ていて、別の季節に他の鳥には見向きもしない人。タカの仲間に絞って、タカの渡りの季節には自分も全国を移動するという人もいます。
そういう人は、その種類の識別眼はものすごくて、行動なども詳しい人が多いようです。その鳥のオーソリティーになる、というのもおもしろいかもしれません。
■鳥の見方 ー1か所でじっくり見るー
私があこがれるバードウォチングがこれで、自分のホームグランドをもって、じっくりと観察するのもいいなあと思います。一年を通して観察していると、いろいろなものが見えてくるでしょう。環境の変化はもちろん、四季折々で変化する野鳥の種類や行動など。短い時間でも、しょっちゅう見ていれば、いずれ膨大になります。それで、初めて分かることもきっとあると思うのです。そして、たまに別の場所へ出かければ、自分のホームグランドのことがさらに分かってくると思います。今までは、腰を落ち着けて、というのが苦手でしたが、そろそろこういう見方をしてみようかなと思っています。









